カミツレ

キク科

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カミツレはキク科の一年生で、草丈は30~60cm、分枝数は少~多である。茎は淡緑色、紫緑色又は紫色で、細いすじが縦方向に走り、無毛、円柱形(断面が円形)である。 葉は互生し、長さは最大約7~8cm、幅は約2cm、緑色~暗緑色で、2~3回羽状深裂する。

カミツレ

キク科

英名:Chamomile, German chamomile

学名:Matricaria chamomilla

 

基本情報・生態・形態

キク科の一年生で、草丈は30~60 cm、分枝数は少~多である。茎は淡緑色、紫緑色又は紫色で、細いすじが縦方向に走り、無毛、円柱形(断面が円形)である。
葉は互生し、長さは最大約7~8 cm、幅は約2cm、緑色~暗緑色で、2~3回羽状深裂する。茎から出る葉の数は少なく、葉柄は無いかあっても短い。裂片は線形で無毛である。
それぞれの茎の上部に通常 1個か2個のヒナギク様の頭花をつける。

頭花の径は約2~5 cmで、多数の黄色の筒状花の周囲に10~20個の白い舌状花がある。舌状花は楕円形の花弁状で、頭花の成熟度によって外側に開くか下垂する。管状の筒状花が密生する花床は、球形、やや球形又は円錐形であり、この花床の形状も頭花の成熟度によって変化する。花床に殻状の鱗片はなく、中空である。

頭花の基部には、1~2列の花苞があり、これらの花苞は淡緑色、被針形で縁に膜がある。 頭花の下部の花柄(又は花茎)には毛がなく、花柄の長さはさまざまである。頭花をつぶすとパイナップルやリンゴに似た果物のような芳香があり、葉をつぶすと同じような芳香がすることがある。筒状花及び舌状花の後に小さな楕円形のそう果をつける。そう果はほぼ円柱形で、数本の細い脈がある。また、本種はほとんどがひげ根の根系を形成し、自生繁殖する。

 

発生時期

花期は通常は夏で、1~2ヵ月にわたり花をつける。ただし、この花期が若干前後するものもある。

 

生育条件

帰化種は、日当たりがよく壌土又は埴壌土を含む湿潤~やや乾燥気味の空き地で多く見られる。その他の土壌でもおそらく生育可能と考えられる。