アレチノギク

キク科

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茎は直立、分岐し、硬い毛に覆われていて、草丈は約1 mになる。葉は灰緑色で、深く欠刻し、粗い鋸歯があり、軟毛が密生する。 側茎が主茎より高く伸びることも多い。 花床(花柄先の花に付着する部分)はなだらかな凹形で、冠毛のついたクリーム色のそう果を特徴とする。

アレチノギク

キク科

英名:Flax leaf fleabane

学名:Conyza bonariensis

 

基本情報・生態・形態

オーストラリア原産のイズハハコ属は7種存在するが、その中でもアレチノギクは最も広く分布し、最近実施されたニューサウスウェールズ州北部及びクイーンズランド州南部の農牧地の調査において、唯一発見された種である。 茎は直立、分岐し、硬い毛に覆われていて、草丈は約1 mになる。葉は灰緑色で、深く欠刻し、粗い鋸歯があり、軟毛が密生する。
側茎が主茎より高く伸びることも多い。 花床(花柄先の花に付着する部分)はなだらかな凹形で、冠毛のついたクリーム色のそう果を特徴とする。

 

発芽

気温が10~30℃になると発芽し、最適な発芽温度は約20~25℃である。日当たりが良い場所でのみ発芽し、子葉は地表下わずか1cmから出てくるため、無耕農業地でも増殖することができる。灌木の茂みの下などの日当たりが悪い場所でも、幼植物が成長することがある。

クイーンズランド州南部では、アレチノギクは主に秋、初冬及び春に発芽する。真冬及び初夏でも気候が温暖な場合は、頻度は少ないが発芽する場合もある。秋に発芽した幼植物の冬季の地上での成長は遅いが、根は地中深く伸び続け、水分を吸収する。このような強い根系を冬に作るため、翌春の急速な成長に必要な養分を蓄えることができる。このため、越冬性のアレチノギクは駆除が困難である。

 

種子の生産

成植物は1個体あたり平均で10万個の種子をつける。種子にはそれぞれ冠毛又は傘状の軟毛があり、これを使って風に乗って飛散し、かなり遠くの距離まで運ばれることが可能になる。種子にこのような特徴があるため、アレチノギクは厄介な雑草とされ、種子バンクに重大な混入(replenishment)が発生するのを回避するため、植物全体(隣接する非耕作地を含む)を除去することが重要となる。

 

土壌中での種子の生存

種子の表土中での生存期間は、大多数(90~95%)が12~18ヵ月であるが、数年にわたり生存可能なものもあり、特に地表から2~5cm下に埋没した場合は生存しやすい。

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