カブラヤガ

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タマナヤガと同じネキリムシと呼ばれ一般作物の重要害虫であるが、ゴルフ場でもグリーンを中心に被害を及ぼす。

カブラヤガの幼虫

英名:Common cutworm

学名:Agrotis fucosa Butler

 

【生態と生活サイクル】

タマナヤガと同じネキリムシと呼ばれ一般作物の重要害虫であるが、ゴルフ場でもグリーンを中心に被害を及ぼす。

幼虫で越冬し、年3回の発生であるが、タマナヤガに比べると1化期の発生が少し早い。

成虫:前翅の開帳は、3745㎜、体長20㎜前後でタマナヤガに比べると一回り小さい。前翅は、全体的に灰褐色で、タマナヤガに比べるとやや灰色がかっている。雄の触角は両櫛歯状、雌の触角は糸状で判別は容易である。産卵数もタマナヤガ同様多産で1000粒以上産み付け、寿命も19日前後と比較的長い。

 

【防除のポイント】

食害痕は、タマナヤガほどディボット状にはならずケラの生息孔に似ているが、摂食量は多いので、グリーンで1ヵ所でも生息孔が確認できた場合は、速やかに殺虫剤を散布する。

 

【発生消長】

カブラヤガの発生消長

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ヒラタアオコガネ

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ラフ、FWにおいて成虫が潜ったり出たりを繰り返すことにより、芝が浮き上がり芽出し不良を引き起こす。

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チビサクラコガネ

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成虫は夜行性で日没後30分程度が発生ピークとなるため、ゴルフ場では発生に気づかれないケースもある。

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コイチャコガネ

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早朝からグリーンを脱出し、再び樹木に集まるが、脱出孔がミミズの糞塚のような土盛となり、プレーに障害をきたす。

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孵化幼虫(仔虫)は足が退化する前に、芝草の直立枝やランナーの基部に入り込み着生する。

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マメコガネ

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広食性のコガネムシのため成虫の発生期間は6月下旬~9月下旬と長い。晴天の午前中に芝地から脱出し、周辺の餌植物に群がり摂食...

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シバオサゾウムシ

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シバ、コウライシバの茎に産卵し、孵化幼虫は茎を摂食して成長し、2齢以降は地中に潜り細根を摂食する。

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ジキリヨトウとは異なる外来種。卵塊はスジキリヨトウに比べ小さく、草丈の短い芝草を好んで産卵する。

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ミミズ

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日中は生息孔に潜み活動しないが、夜間、特に日没直後や夜明け直前に活動する。1日に排出する糞土は、ほぼ体重に等しいため、糞...

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ウスチャコガネ

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早春の4月上旬~5月中旬から成虫が発生し、ゴルフ場で発生するコガネムシの中では一番早く出現する。

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ドウガネブイブイ

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ゴルフ場で発生するコガネムシの中では大型で、幼虫の摂食量が多いため、グリーンに数頭のいるだけで大きな被害をおよぼす。

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ヒメコガネ

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成虫は、日中は餌植物を摂食しており発生のピークはつかみにくいため、幼虫対象で8月中旬~9月上旬に予防的に登録農薬を散布す...

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スジキリヨトウ

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3齢幼虫以降に急に摂食量が多くなり、第2~3化期幼虫による被害が甚大となる。

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ケラ

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土壌に巣穴を掘って生息し、芝の根などを食い荒らすことからしばしば問題となる。水分の多い場所を好んで生息する。

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セマダラコガネ

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6月中旬頃から成虫が発生し、摂食活動はほとんど行わないので、広食性のコガネムシに比べると発生ピークが短く2週間程度になる...

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タマナヤガ

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幼虫は食入孔をつくって昼間はそこに潜み、夜間、地際に這い出し円形状に芝草を食害する。更新作業の穴を巣穴として利用し、生息...

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シバツトガ

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2~3齢幼虫から芝草の食べかすや土粒をつづって苞をつくり、その中に潜む。

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