オオハキリバチ

害虫の食害:その他(竹筒や木材の穴に営巣する)

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葉を切り取って巣を作ることからハキリバチと呼ばれるが、オオハキリバチは葉を巣の材料としない。竹筒や木材の穴の中にマツやスギの樹脂を使って巣を作る。

オオハキリバチ

// 特徴

成虫の体長は約22~25mm。体色は全体が黒く、胸はうす黄色い毛に被われる。翅は薄茶色で付根の部分が透明。頭は丸く大きい。熟令幼虫の体長は約30mmで、黄白色。

 

// 生態

日本全国に生息。本種は日本に生息するハキリバチの仲間で一番大きい。葉を切り取って巣を作ることからハキリバチと呼ばれるが、オオハキリバチは葉を巣の材料としない。竹筒や木材の穴の中にマツやスギの樹脂を使って巣を作る。その中に花粉と蜜を混ぜた団子を入れ、卵を産み幼虫の餌とする。そして、乾燥しないように木のヤニと木くずを混ぜたもので壁を作り部屋にする。外壁のすき間や古い建物の柱などでよく見かける。 主に花の蜜と花粉に集まる。性質はおとなしく、不用意に捕まえたりしない限り刺すことはない。

 

// 防除方法

不用意に捕まえたりしない限り人を刺すなどの直接的な害はないが、巣がある場合は、殺虫スプレー等で処理する。木材の穴や窪みを好んで営巣するので、柱や外壁の穴や窪みをなくすことである程度営巣を阻止することができる。屋内に侵入してきたものは、窓を開けて逃がすか、市販の即効性のある殺虫スプレー等を直接噴霧して駆除すればよい。

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