クロスズメバチ
害虫の食害:その他(攻撃性は弱いが人を刺す)
働きバチは6月から羽化し、オス、新女王とも10月~12月に羽化する。営巣規模は大きく、巣盤数は8~12層、育房数は8,000~12,000房になる。幼虫の餌として主にハエやアブなどの小型の昆虫やクモなどを狩る。性質は比較的温和で、攻撃性、威嚇性は弱い。
// 特徴
体長は女王バチ15mm、働きバチ10~12mm、オス12~14mm位の小型のスズメバチ。体色は黒色で光沢は弱く、斑紋は白色。脚は黄褐色で、体の毛は淡色。
// 生態
北海道、本州、四国、九州、佐渡島、奄美大島に分布し、平地から低山地にかけて普通に生息する。営巣場所は閉鎖的な場所で、大部分が土中であるが、稀に屋根裏や樹洞にも営巣することがある。活動開始は早く、越冬した女王バチは3月下旬には活動を開始する。活動期間は極めて長く12月頃まで続く。働きバチは6月から羽化し、オス、新女王とも10月~12月に羽化する。営巣規模は大きく、巣盤数は8~12層、育房数は8.000~12.000房になる。幼虫の餌として主にハエやアブなどの小型の昆虫やクモなどを狩る。性質は比較的温和で、攻撃性、威嚇性は弱い。シダクロスズメバチとともに「へぼ」、「地蜂」などと呼ばれ、幼虫や蛹を珍味として食用される。
// 防除方法
人を刺すので、駆除には細心の注意が必要であるが、屋内に侵入してきたものは、市販の即効性のある殺虫スプレー等を直接噴霧して駆除すればよい。巣がある場合は、殺虫スプレーや煙でハチを駆除・麻痺させた後に、保護服を着用して取り除く。