アズキゾウムシ
害虫の食害:食品(アズキなどの豆類)
貯蔵中のアズキ、ササゲ、エンドウなどを食害する種子害虫で、貯蔵豆の中で繁殖を繰り返す。暖かい地方では年5回以上発生する。成虫の寿命は25℃内外で約10日間である。
// 特徴
成虫は体長約2~3mm。体の背面は赤褐色で、上翅には白と黒のまだらの斑紋がある。触角はオスはくし状で、メスは鋸状になっている。
// 生態
交通機関の発達とともに全世界に分布を広げ、日本でも各地で普通に見られる。貯蔵中のアズキ、ササゲ、エンドウなどを食害する種子害虫で、貯蔵豆の中で繁殖を繰り返す。暖かい地方では年5回以上発生する。成虫の寿命は25℃内外で約10日間である。この間にメスは50~60個の卵を産む。餌を与えれば寿命が長くなり、産卵数が増加する。屋内では成虫が絶食条件でも繁殖可能なため、僅かな世代数の間に大量のアズキが損害を受けることがある。やや大きめのアズキで1粒当り5匹内外の幼虫の成育が可能である。
// 防除方法
発生源の食品(アズキ等の豆類)の整理整頓が第一。駆除には市販のピレスロイド系殺虫剤(エアゾール剤、燻煙剤など)を使用する。しかし、発生源が食品である場合には、殺虫剤の処理はできないので加熱また冷却して殺すか、発生量が多い場合には廃棄処分するしかない。