// 特徴
体長は約1.0~1.6mm、体色は淡褐色で全体が柔らかい。体の割に頭が大きく、腹部背面に暗褐色の黄稿がある。触角は糸状で長い。
// 生態
日本全国に普通に生息している。多湿を好み、主に 家屋内で見られる。不完全変態で蛹の時期がな単為生殖を行う。一日平均1~2個の卵を光に対し少しでも陰になるような場所に産卵する。穀類や貯蔵加工食品(乾めん、マカロニ、ビスケット、粉乳、鰹節、干し魚、七味唐辛子など)、動植物標本、図書、ダンボール箱、枕、畳、漆喰、ござ、マットレス、など広範囲のものから発生する。これらの物品や押入れ、木製家具の表面に発生するカビを主に食べる。一年中発生するが特に湿度が高くなる夏季に多く発生する。
// 防除方法
湿度の高い環境でよく繁殖するので、窓や扉を開けて乾燥させ、畳は日光にあてるなどして除湿につとめることが大切である。(60℃の高温では10分以内に、卵、幼虫、成虫すべてが死滅する。)また、本種はカビを主に食べているので、建物等の防カビ対策を考える必要がある。駆除には、市販のピレスロイド系殺虫剤など(エアゾール剤、燻煙剤など)が有効である。しかし、湿度が高く、カビの発生しやすい環境を改善しないかぎり再び発生するので、殺虫剤より防カビ剤の方が効果のあることが多い。