カベアナタカラダニ

害虫の食害:その他(クモ、アブラムシ、バッタ、カミキリムシ、ガ、アブ、ハバチ、ザトウムシ、セミなど多くの節足動物に寄生)

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多くの節足動物に寄生する。これらの体液を吸って満腹になると寄主を離れ、地表に落ちる。赤色で発生量も多いので怖がられるが、日本での人の刺咬被害は報告されておらず、不快害虫の範疇に入る。

カベアナタカラダニ

// 特徴

成虫は体長約1mm。体色は朱赤色で、眼のすぐ内側後方に1対の体孔がある。胴体には多数の毛が生えるが、とくに腹面には密生しており、脚にも毛が密生している。第1脚と第4脚は胴とほぼ等長、第2、3脚は胴より短い。

 

// 生態

日本全国に生息する。タカラダニの生態についてはよくわかっていないことが多いが、成虫は、クモ、アブラムシ、バッタ、カミキリムシ、ガ、アブ、ハバチ、ザトウムシ、セミなど多くの節足動物に寄生する。これらの体液を吸って満腹になると寄主を離れ、地表に落ちる。幼虫~若虫は地表や地中で自由に生活し、地衣(コケ)類などを食べていると考えられている。行動は活発で、コンクリートの壁やブロック壁をよじ登って屋上にも達し、屋内にも侵入する。赤色で発生量も多いので怖がられるが、日本での人の刺咬被害は報告されておらず、不快害虫の範疇に入る。発生時期も5~7月頃に限られる。

 

// 防除方法

成虫はアブラムシやセミなどに寄生するので、これらの寄主となる虫と同時に駆除するとよい。駆除には園芸の用の殺虫剤や殺ダニ剤を用いる。若虫は活発に壁や屋上を徘徊するため、完全な駆除は難しいが、網戸やサッシに即効性のピレスロイド系の殺虫剤(エアゾール剤等)を噴霧しておくと、室内への侵入はある程度防ぐことができる。

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