オオチョウバエ

害虫の食害:その他

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成虫は一般に夜間活動性で、飛翔力は弱く、昼間は、湿気の高い厨房、風呂場、トイレなどの壁に静止している。成虫が普通に見られるのは4月~12月にかけてであるが、特に8~9月に大量発生する。

オオチョウバエ

// 特徴

成虫の体長3~5mm。体色は灰褐色。体表には毛が密生している。触角は16節で、各節とも同じ形をしている。翅は体のわりに大きく、菱形で横脈がなく、脈の上には毛が生えている。脈の末端には8個の白点がある。成熟幼虫の体長は8~9mm。体色は褐色である。

 

// 生態

世界各地に広く生息する。チョウバエ類の幼虫は浄化槽、汚泥の溜まった下水溝、畜舎の排水溝など、有機物の多い汚れた水域に広く発生し、乾燥には弱い。成虫は一般に夜間活動性で、飛翔力は弱く、昼間は、湿気の高い厨房、風呂場、トイレなどの壁に静止している。成虫が普通に見られるのは4月~12月にかけてであるが、特に8~9月に大量発生する。暖房されている都市部の建物内部や地下街では年間を通じて成虫が確認される。

 

// 防除方法

浄化槽や下水処理施設に発生するチョウバエの幼虫駆除にはピレスロイド系の薬剤やIGR剤などが有効であるが、薬剤の人体や環境への影響を十分に考慮したうえで、使用には細心の注意が必要である。成虫に対しては、市販のエアゾール式の殺虫剤や燻煙剤を使用すればよい。また、発生源である浄化槽や下水溝が特定できれば、そこからの排気管などに網を張るなどして成虫の侵入・脱出を防止するのもある程度有効な手段である。

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