ヒメアリ

害虫の食害:食品

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雑食性で、わずかな隙間から屋内に入り、砂糖、菓子類をはじめ乾魚、乾肉なども餌の対象となる。餌を見つけると巣へ帰るまでの間、道しるべフェロモンを分泌して臭いの道をつけ、これを手がかりに多数の個体が餌に群がる。

ヒメアリ

// 特徴

職蟻の体長1.3~1.6mm。イエヒメアリに類似しているが、やや小型で、体色は淡黄色で光沢があり、腹部全体が黒色(イエヒメアリの場合腹部後端のみ灰褐色)。胸部後方背面は丸い。

 

// 生態

北海道及び東北の一部の寒冷地を除き、全国に分布する。通常は河原、畑、庭などの枯草、枯笹、枯れ木の茎の中に営巣するが、家の周辺やはめ板の中にも好んで営巣し、餌を求めてよく室内に侵入する。雑食性で、わずかな隙間から屋内に入り、砂糖、菓子類をはじめ、乾魚、乾肉なども餌の対象とする。餌を見つけると巣へ帰るまでの間、道しるべフェロモンを分泌して臭いの道をつけ、これを手がかりに多数の個体が餌に群がる。人を噛むこともあるが、痛みが残ったりすることはない。

 

// 防除方法

本種のようなアリ類の完全な駆除は一般的に困難なことが多い。巣を見つけ出すことは簡単ではないし、たとえ見つけたとしても女王アリは巧妙に逃走することが多い。そのため、駆除にはベイト法(食毒)が有効である。市販のアリ用のベイト剤をアリの出没する部屋にまとめ置きしておくと、働きアリが活発に顆粒の毒餌を巣へ運び込み、やがて巣を崩壊させる。なお、発生量が多過ぎてベイト剤がすぐになくなってしまうような状況の場合は、伝播性の高い薬剤を発生箇所や通り道に処理するとよい。これでベイト剤と同じような効果が得られ、巣を壊滅させることが出来る。

 

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