シロアリの基礎知識

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ご存知ですか? シロアリのこと

放っておくと、建物に深刻な被害を及ぼしてしまう恐ろしい存在、シロアリ。
被害が大きくなってから気づき、慌てて対処する人も少なくありません。
大切な住まいを守るために、その特長や対処法について知っておきましょう。

 

じつは日本はシロアリ天国!

温暖多湿な気候を好み、木造家屋などの「木」が大好物のシロアリにとって、日本はまさに"天国"と言えるかもしれません。一旦家屋へシロアリの侵入を許してしまうと、知らないうちに食害はどんどん進行します。 最初の被害は床下から始まることが多いためなかなか気づきにくいのですが、羽アリを目にする頃にはすでに繁殖が進行していて、想像以上に被害が広がっているかもしれません。

また、シロアリは「蟻道」と呼ばれるトンネルを作って地中から這い上がってくるため、基礎がコンクリートの家屋や2階部分でも注意が必要です。

 

静かに忍びよるシロアリの脅威

シロアリは一般的に、土の中で女王蟻を中心とした巣を作り、働きアリである"職蟻"が餌となる木を求めて地中を動き回ります。餌場となる木材や家屋を見つ けると、巣と行き来しやすいように蟻道を作って餌を運び、コロニー(集団)を拡大させていきます。また、一軒の家の中や周囲に複数の巣が存在することもあります。

 

シロアリの潜んでいそうな場所

   

シロアリのコロニー

羽アリを見つけたらご用心!!

シロアリは繁殖期になると新しい住処を求め、一部が羽アリとなって飛び立ちます。そのため、羽アリを発見した場合はすでに家屋が被害に遭っているか、近くにシロアリが生息していると考えられます。

 

ヤマトシロアリ
ヤマトシロアリ

分布域:北海道の一部を除き、日本全国に分布。真冬の平均気温が−4℃くらいが生息限界
羽アリの飛ぶ時期:4月後半から5月中旬の1ヶ月程度(地域差有)

 

イエシロアリ
イエシロアリ

分布域:沖縄九州から、太平洋岸の温暖な地域。 真冬の平均気温が4℃くらいが生息限界
羽アリの飛び時期:6月中旬から1ヶ月程度(地域差有)